前々回のブログで「電子書籍における金融機能」サービスを始めると書きました。私の周囲からはさまざまな反応をいただいた反面、「わかりづらい」の声もいただきました。
その代表例が「いくら作っても50DL分の『みなし売上』を前払いしてもらえるのか」「売れる保証があるのか?」「売れなかったらどうするのか?」というものです。
確かにその通りです。
順を追って説明します。
「いくら作っても50DL分の『みなし売上』を前払いしてもらえるのか」についてです。
電子書籍制作はかなり省力化が進んだとはいえ、html,やCSS、さらにはDTPのスキルがないと制作はできません。しかも、ほぼ人力ですので、数には限りがあります。毎月の制作予定数がありますので、その予定数を上回った場合は翌月以降に振り替えさせていただきます。ですので、お支払いできる金額の上限も決まっています。
次に「売れる保証はあるのか?」についてですが、制作を請け負う際にはお客様に「デジタルコンテンツ売上計画書」をご提出いただきます。ちょっと記入が面倒くさいかもしれないのですが、ここに当社の「売れるコツ」をビルトインしてあります。「売れるコツ」は当社が1年間、リサーチしたり、セミナーを開いたり、顧客インタビューして集めたノウハウの集大成です。この計画書を埋めていく過程で、どんな施策を打っていけばいいのかを明確にしたつもりです。売れる保証をするものではありませんが、この計画書が充実すればするほど、確度が上がっていくことは間違いありまえん。
また、この計画書に記入できない、あるいは売れる確信が持てない、ということになると、そもそも市場経済の荒波に投入するコンテンツではないのかもしれません。出版業界は「お客さまに届ける仕組み」を自ら設計してこなかった分、ここが弱いことが多いのです。
最後に「売れなかったらどうするのか?」ですが、当然、先払いした分と制作実費は、のちのち売上と相殺してお支払いしていただきます。ただし、基本的にお客さまへの請求がいかないよう、「売上計画書」をしっかり作っていただくようお願いすることになります。
せっかく作った作品ですので、著者から読者までのサプライチェーンすべての方々がハッピーとなれるようサービス設計をしています。
いましばらくでリリースの予定ですが、事前にお聞きになりたいことがあれば、お問合せフォームにご記入ください。お待ちしています。