Column & interview

コラム

BC号航海日誌2
「電子書籍と紙の本」

今、紙の書籍は1日あたり、200~300点が新刊図書として出版されています。コンビニやデパートにはさまざまな商品が並んでいますが、新製品自体はそれほど多くはないはずです。1日でそれだけの数の新製品=新刊が発売されるという業種は大変珍しいと思います。

ところが、大手書店でも、それだけの数を毎日店頭に並べるわけにはいきません。物理的な限界もあれば、そもそも売れるかどうかもわからないからです。出版するということと、本屋さんの店頭に並ぶということはイコールではないんです。

日本は本の販売は委託制をとっていますので、売れ残れば返本することができます。結果的に出版された本の4割は出版社に返本されているといわれています。

今、資源のムダを指摘する声や「mottainai」という運動が盛んになってきています。

紙の本の世界はこのままではいけないのではないか。

結果的に電子書籍にたどり着いた我々ですが、そこが出発点となっています。

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