定期雑誌の学研プラス(東京・品川)と印刷事業などを手がける日本創発グループは1日、コンテンツの企画から発信までを手がける新会社を設立したと発表した。学研プラスの定期雑誌などのコンテンツを、日本創発グループが持つ仮想現実(VR)技術を活用して発信する。
新会社「ワン・パブリッシング」(東京・品川)を1日付で設立した。学研プラスと日本創発グループが各49.5%ずつ出資した。
新会社では、雑誌などのコンテンツの企画から紙の刊行物やウェブサイトの制作までを手がける。ウェブサイトで配信した記事の閲覧数を分析するなど、デジタルマーケティングにも力を入れる計画だ。
ほかに、学研プラスがもつ定期雑誌「GetNavi」や「TV LIFE」などのタイトルに、日本創発グループのVR技術を活用することも視野に入れる。
出版科学研究所(東京・新宿)によると、2019年の紙の出版物の推定販売額は18年比4%減の1兆2360億円だった。ワン・パブリッシングの広瀬有二新社長は「出版市場が縮小するなか、出版物に新技術を取り入れて魅力的なコンテンツを発信していきたい」と話した。