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苦境の出版界でも大手書店が意外に好調な理由

新型コロナウイルスが拡大する中でも営業自粛要請の対象外となった書店。一時的な休業や営業時間短縮はあったものの、小学校の休校によって、家庭内で使う学習参考書やドリル、児童書の特需が生まれた。集英社コミック『鬼滅の刃』などの大ヒットもあり、コロナ禍が直撃した3~5月でも前年同期の売上高を上回った郊外店は少なくない。
国内68店、海外39店を展開する紀伊國屋書店は、東京と大阪の旗艦店を臨時休業。一方、店舗以外の研究機関向けの営業部門は底堅く、ウェブ経由で急増した需要も取り込んだ。
出版業界はコロナ禍以前から書店の閉店が相次ぎ、出版流通を担う取次会社の経営も苦しくなっている。出版流通インフラの再構築が急務とされる今、出版産業に未来はあるのか。紀伊國屋書店の高井昌史会長兼社長に聞いた。
<東洋経済オンライン>

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